常磐線の土浦と水戸線の岩瀬を結んでいた筑波鉄道は、1918年4月の開業時には「筑波鉄道」の名称であったが、戦時中の事業者統合で常総鉄道と合併、「常総筑波鉄道筑波線」となった。1965年6月には京成グループの鹿島参宮鉄道と合併して「関東鉄道筑波線」に、1979年4月には鉾田線とともに筑波線が別会社に分離されて「筑波鉄道」(二代目)となって、1987年3月に全線が廃止になるまでのおよそ70年の歴史の中で、3度名称が変更されたことになる。下巻では土浦~岩瀬間の各駅と、蒸気機関車時代から廃線時まで歴代の車両について解説する。