鋼製車の時代になってからはゆったりした固定クロスシートまたは転換式座席の装備が標準であった2等客車(並ロ)ですが、リクライニングシートを備えた「特別2等車」(特ロ)の登場により、設備面で見劣りすることから照明の蛍光灯化やアルミサッシ化などの近代化改造が行われました。しかし1960年頃より余剰車が相次ぎ、格下げや荷物車への改造、台枠を流用した寝台車への改造が進められ、本来の役割から離脱していきました。本書では35系以降の並ロ各形式解説のほか、その後の推移や北海道での運用実績などを紹介します。