兵庫県の淡路島には、1966(昭和41)年まで島内を走る電車が存在していました。1922年(大正11年)に淡路鉄道として洲本~福良間23.4kmが開通、1943(昭和18)年に島内のバス会社との戦時統合により、現在でも残る「淡路交通」の一路線となりました。国内唯一の離島の鉄道として通勤・通学や観光に重宝されましたが、国道の改修にあたって踏切が支障となり、高架化の提案も地元に反対されバス転換が要請されたことから、鉄道線は40年余りの歴史を閉じました。本書は上下二部構成の予定で、上巻ではカラーグラフを交え路線の沿革などを解説。下巻にて各駅および車両について紹介の予定です。
【コンテンツ一覧・上巻】はじめに
1.淡路鉄道(1)洲本~福良間免許(2)会社設立は難航(3)開業に向けて(4)洲本口~市村間開業(5)市村~賀集間開業(6)全線(洲本~福良間)開業(7)内燃動力併用(8)福良駅延伸(9)旅客と玉葱で賑わった昭和初期(10)戦時体制へ
2.淡路交通(1)電化(2)宇山~岩屋間免許申請(3)増え続けた旅客(4)国道改修(5)全線廃止(6)『さようならローカル鉄道』の一文
上巻のおわりに
【コンテンツ一覧・下巻】下巻のはじめに
3.施設・駅(1)保安方式(2)停車場・停留場
4.車両(1)蒸気機関車(2)客車(3)内燃動車(4)電車(5)貨車5.廃線後の淡路交通と周辺
おわりに