京成電鉄の前身・京成電気軌道が1926(大正15)年の成田開通を機に新造した、同社初の半鋼製電車がモハ100形である。25両が新製され、車庫火災や戦災を受けた車両も含めた全車が戦後に車体更新を受けて、京成の主力車両として活躍した。1960年代には全車が新京成電鉄に譲渡されたが、小型車ながらも乗客急増期であったため重宝され、1987(昭和62)年まで活躍を続けた。本書では100形25両および同系の126形10両を含む京成~新京成時代を通した60年余りの活躍について、カラーページも加え個々の形態差を中心に解説する。上巻は新製時より新京成譲渡後・1970年代の塗色変更までを振り返る。