昭和40年代、福島・山形・秋田・青森の4県を結ぶ奥羽本線の沿線は、小型の電気機関車や電動貨車が自分の車体よりも大きな客車を牽いて走るといった、ファン好みの味わい深いローカル私鉄の宝庫であった。
本書では、全国的なSLブームの陰で訪れるファンも少なかった昭和40年代の国鉄奥羽本線沿いのローカル私鉄10社15路線(福島交通飯坂線・軌道線/山形交通高畠線・三山線・尾花沢線/庄内交通湯野浜線/羽後交通雄勝線・横荘線/秋田市交通局(秋田市電)/秋田中央交通軌道線/小坂鉄道小坂線/松尾鉱業/弘南鉄道大鰐線(旧弘前電気鉄道)・弘南線/津軽鉄道)を当時の写真などで紹介する。