北海道有数の炭鉱都市・夕張市と函館本線に接続する野幌の間53.2kmを、およそ半世紀の間結んでいた夕張鉄道。部分開業の1926(大正15)年から廃止となる1975(昭和50)年までの間に、蒸気機関車をはじめ客車・貨車、蒸気動車、気動車、ディーゼル機関車とさまざまな車両が活躍しました。本書「車両編」では、創業時に導入されたコッペル型やコンソリ型などの蒸気機関車やDD13形類似のディーゼル機関車、国鉄譲渡車や自社発注などの客車、キハ07タイプの流線型前面や湘南型前面の新造気動車など、個性的な車両群について写真や図面とともに解説します。目次車両編のはじめに1.蒸気機関車 1.1 初期の蒸気機関車 1.2 夕張に咲いたコンソリの傑作 1.3 個性豊かなキューロク2.内燃機関車3.蒸気動車4.気動車5.客車 5.1 開業時の客車・鉄道省払下げ車 5.2 開業時の客車・自社発注車(梅鉢鉄工所製) 5.3 神中鉄道払下げ車 5.4 自社発注客車(日本車輌製) 5.5 戦後の国鉄払下げ車6.貨車 6.1 有蓋車 6.2 無蓋車 6.3 その他の貨車 6.4 石炭輸送 6.5 化成品輸送用タンク車7.その他の車両 7.1 雪と闘う 7.2 借入車両 7.3 夕張鉄道の遺産在籍車両一覧表参考文献・資料おわりに