ネコパブショップ限定特典は、本書で掲載した写真をあしらったポストカード2種セット!当面毎号このポストカードを特典として展開する予定で、コレクションとしてもおススメです!
※編集部の許可なく複製・転載を禁じます。※こちらの特典はネコパブショップでお求め頂いた方限定となっております。
既に270号を超える長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を2~3冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。シリーズ13巻目は、玉電(東急玉川線)と川崎市電という、首都の西部で見られた中規模の路面電車を合わせて取り上げました。初出はRMライブラリーの第15・43巻で、著者は関田克孝氏・宮田道一氏というかつての名コンビになります。
玉電はかつて渋谷~二子玉川を結んだ路面電車で、他に三軒茶屋~下高井戸を結ぶ下高井戸線(現在の世田谷線)、二子玉川~砧本村を結ぶ砧線という支線がありました。玉川線は国道246号にほぼ沿っており、現在の田園都市線(少し前まではその名も新玉川線)の同区間にも重なります。本書では、今の同区間からは想像もできないほど、郊外の雰囲気が残る沿線風景も楽しめます。また個性豊かな車両の解説や駅や工場などの施設の貴重な記録も収録されています。
川崎市電は全国の路面電車では成立が遅い方で、第二次大戦中に工場労働者の足となることを目論んで開業しました。そして戦後はご多分に漏れずモータリゼーションの訪れにより、25年間という短い期間で役目を終えています。その成り立ちから繁華街を行くのは川崎駅周辺だけで、あとは工業地帯という雰囲気の中を行くのが特徴。部分的に国鉄の貨物線との3線軌条区間も見ることが出来ました。本書では、短い歴史の中での思いのほか複雑な路線や停留場の変遷、車両解説などを満遍なく収録しています。
奇しくも共に1969年に廃止となった両鉄道について、ぜひ書架にお揃え下さい。