四国・香川県の高松市周辺を走る3つの鉄道が1943(昭和18)年に合併し、高松琴平電気鉄道(琴電)が発足しました。それまでは各社とも自社発注車両を中心に運行していましたが、琴電では戦時による車両不足に対応し、他社からの譲渡車を積極的に受け入れました。特に琴電と同じ標準軌である京浜急行電鉄からは、終戦直後の東急時代より多数の車両を受け入れ、その関係は現在にも至っています。また1950年代になって情勢が落ち着くにつれて、金毘羅宮への参詣客輸送に力を入れるため、新製車2本を含む3本の急行用車両が導入されました。中巻ではこれら1940・50年代の譲受車および急行用車両について紹介します。
目次中巻のはじめに4. 1940年代後半の譲渡車 60型・60型更新車・70型・80型 7000型・9000型5.琴電の急行用車両 10000型(こんぴら号) 1010型(こんぴら2号) 12000型(りつりん号)6. 1950年代の譲渡車 21・2000型・60型67・6000型 70型74・920型・10型・90型Column 4 琴電における貫通幌についてColumn 5 琴電における車体鋼体化・車体新造について中巻のおわりに