『Rail Magazine』で掲載した記事の中から、選りすぐりの記事を収録するとともに、新規記事も含めて構成した『RM Archives』。第2号目は「特急列車」をテーマにお届けいたします。
巻頭グラフは、上野~新潟間で活躍した181系特急〈とき〉。最大14往復運転された特急〈とき〉ですが、1974年12月以降に183系1000番代が充当されたものの、1982年11月15日の上越新幹線開業で全廃となるまで、181系は上越線のスターとして君臨しました。ここでは、181系〈とき〉の輝かしき時代の活躍をご覧いただきます。
続いて登場するのは交直流特急型電車の485系・489系。先頭車はボンネット型、貫通型、非貫通型と製造年次により先頭形状が変わり、中間車も冷房装置もAU12型(きのこ型)やAU13型などバリエーションに富んでいます。電化路線の特急列車として華々しく活躍した485・489系を、ヒストリーとともにボンネット車の車歴の資料も収録して485・489系の魅力をお届けいたします。
485・489系とともに根強い人気を誇るのが、世界初の寝台電車である581・583系です。昼行特急・夜行を兼用できる交直流特急型電車として登場、特急〈月光〉〈みどり〉や東北特急の〈はつかり〉〈はくつる〉〈みちのく〉などで活躍し、末期は急行〈きたぐに〉や臨時列車に充当されました。残念ながら全車引退してしまいましたが、581・583系の貴重な写真や資料とともに、栄光の寝台電車を振り返ります。
非電化路線のスターとして活躍したのがキハ80系やキハ181系の特急型気動車です。とくにキハ181系は勾配線区での高速運転を可能とするため、高出力エンジンを搭載した気動車であり、特急〈しなの〉〈つばさ〉〈おき〉〈はまかぜ〉などでの活躍が思い起こされます。さらには、寝台特急〈ゆうづる〉〈はくつる〉〈あけぼの〉などの上野発夜行列車や東京発の寝台特急〈さくら〉〈みずほ〉〈はやぶさ〉まで、さまざまな特急列車が誌面を飾ります。
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