京王帝都電鉄6000系は「京王の名車」と謳われた5000系(1963年製造開始、18m級3扉車)の後継として新製された通勤車輌で、京王では初めての20m級4扉車(軌間:1,372mm)である。1972年に製造開始、1990年まで製造されたほか、1991年には乗降時間短縮を目的に20m級5扉車として最終増備がなされた。京王線の特急から各駅停車まで、さらに都営地下鉄新宿線への乗り入れにも用いられ、5000系に代わる京王の主力車として幅広く活躍した。2011年に運用を終了、後継の7000系からはステンレスボディが採用されたことから京王最後の鋼製ボディとされ、アイボリーを全面にまとった車体もこれが最後となった。本書では新製から廃車までの編成の推移に着目し、その流れを追う。
はじめに
1.黎明期(1971~1977年)
6000系登場前
6000系登場
早速の仕様変更と8両化改造
5+3分割編成登場
2.躍進期(1978~1990年)
6000系30番代 都営地下鉄乗入れ対応車登場
6000系2両編成登場で一部列車10両編成化
さらに続く増備で「優等列車は6000系」に
6000系5扉車登場
3.衰退期
6000系30番代追加改造
優等列車から順次引退・廃車も始まる
まだ続いた改造
本格的な廃車が始まる
事業用車に改造
4.終焉
全車廃車まで
地方私鉄譲渡
コラム1 パンタグラフの数
コラム2 編成間(前面)幌
コラム3 台車
あとがき