国鉄における「控車」とは、貨車などの入換え時に配線などの都合から、入換え用の機関車とともに使用される車輌です。特に青森や函館などで、鉄道連絡船へ車輌を積み下ろす際に、入換え用の機関車を可動橋や連絡船に載せないために貨車と機関車の間に連結して使用されるものが有名でした。この控車は同一形式でも地方や種車によりさまざまな形態があり、客車の救援車と並んで、地方を旅するファンの楽しみとなっていました。
本書は戦前のヒ1形から国鉄の民営化後も使用されたヒ600形まで、多くの写真とともに解説するものです。