国鉄による貨物輸送改革の波も乗り越えた栗原電鉄であったが、細倉鉱山が1987(昭和62)年に閉山し、ついに貨物輸送が廃止された。その後も地域の足として存続に向けた取り組みが続けられ、1993(平成5)年には第3セクター化、そして1995(平成7)年には内燃動力に切り替え、社名も新たにくりはら田園鉄道として再出発を果したのである。
栗原電鉄のあゆみを上下2巻に分けて紹介する本書。下巻では1980年代から廃止までの沿革とともに、駅・施設、そして開業から廃止まで歴代の車輌群について紹介する。