東京は上野を起点に太平洋沿岸を北上、千葉・茨城・福島の中核都市を経由し宮城県の仙台までを結ぶ常磐線。主要幹線ながら「本線」を名乗らないものの、中~長距離列車を高速かつ高頻度で列車が運行される、大動脈として確固たる地位を確立しています。常磐線は電化方式がエリアによって直流・交流の双方が使用されており、それに伴い車輌の種類の多さや特異な仕様・運用こそが、趣味的観点としての魅力になっていると言えるでしょう。本特集では、そんな多彩な車輌や運用が魅力的な常磐線の、特に模型製品が充実している1980年代~現在の車輌を中心に、実車や沿線の情報を交えながら紹介します。本特集と模型を通じて常磐線の魅力を再発見する良い契機になれば幸いです。
★まだまだあります今週のみどころ
●16番ダブルルーフ客車に挑む元プロ野球選手でレイルファンの屋鋪 要氏による1:80スケールキット製作記の3回目。記事中で製作に挑戦中のMaxモデル製ダブルルーフ客車もだいぶカタチになってきました。今月は屋根廻りのディテールを中心に手掛けていきます。
●NEW MODEL模型メーカー各社から毎月リリースされる新製品をはじめ、輸入模型取扱店に入荷した海外の鉄道模型車輌などを紹介する本誌看板コーナー。Z、N、1:80、HO、ナローゲージ等々、その月の店頭を飾るであろう魅力あふれるニューアイテムの数々をグラフィカルにお伝えします!
●昭和模型工作室有名モデラーの宮下洋一氏による、模型的に「映える」クラシカルな題材を厳選してお送りする人気連載コーナー。今月は13mmゲージ仕様のDD50形ディーゼル機関車作例紹介を筆頭に、産業鉄道の中でも特にユニークな存在であった国見山三重鉱山鉄道、芸備線野馳駅、山形交通モハ101、西武の赤い電車など、車輌/情景共に盛り沢山な内容です。