クラウンは2022年に16世代目へとバトンタッチした。そのモデルチェンジは劇的で、伝統の継承と言うよりはスピンオフに近い形で、クロスオーバー路線へと舵を切ってきた。新型クラウンを前に、「このクルマにクラウンという名前を与える意味があるのか」という意見が飛び交ったのというのも十分に頷けるところ。しかし、形はどうあれクラウンは生き延び、また新たな“クラウン像”を世に問うことに成功した。そして今、改めてプラモデルを通じて歴代のクラウンたちに触れてみる時、実は一見保守的に見えるクラウンが時代に合わせてしたたかに変化を続けてきたことに気づかされる。今回はそんなことを考えさせるモデル達を中心にお届けしたい。
今回のホビーショーは一般公開日にこそ定員制限はあったものの、人気ブースには人だかりが出来るほどで、なかなか見たい商品にまでアプローチできないなど、コロナ禍以前を思わせる盛況を見せていた。メーカーやインポーターによる新製品展示も、コロナ禍時の閉塞感を吹き飛ばすかのごとく、注目の商品が目白押しであった。今回はそんな当日出展された膨大な新アイテムの中から一部を選りすぐってお見せするダイジェスト版としてお届けし、次号では編集部で撮影できた膨大なアイテムすべてを紹介予定である