セリカで言えば「山」は初代とグループA全盛期のWRC(世界ラリー選手権)で活躍した4代目と5代目であり、6代目で招いたWRCの失態におけるイメージダウン、さらに7代目における原点回帰、あるいはWRCとの決別や、スペシャリティカー市場のシュリンクという逆風に晒されて、ついにその36年に亘る歴史に幕を下ろしている。
プラモデルやミニカーでもその影響は大きく、初代か、あるいは4代目以降のGT-FOUR系に大別されている傾向である。そして今回の巻頭特集は、本来ならば歴代モデルを一堂に会して、というのが一番ベターなカタチかもしれないが、敢えて「比較的入手が容易なキットをベースに何を作るか」というテーマに則って、少々偏った車種セレクトを行ってみた。また、今号はミニカーのセレクションや連載『ヤングタイマートミカクラブ』もセリカをテーマにしているので、本特集と相互補完的にセリカの36年間をリマインドしていただければ幸いだ。