SUVやクロスオーバーが当たり前のものとなって久しい昨今、「四駆」、あるいは「4×4」、「4WD」といった単語に特別な意味合いを求めるには無理がある。だが、かつてそれは「タフ」や「無敵」と同義でひらすらカッコ良い響きだった時代もあった。時は1980年代、子供向けの衣服や文房具などに誇らしげに「4WD」とプリントされたものがあった記憶すらある。現在、例えば胸に「SUV」というロゴがプリントされたTシャツがあったとしても、幼稚園児だって着たがらないだろう。今思えば、タミヤのミニ四駆だって、4WDへの憧憬が凝縮されてスタートしたものであるし、とにもかくにも四駆は憧れの存在だったのだ。道なき道をもろともせず走破していく逞しさ、当時は大人気だったパリダカで砂煙を巻き上げて疾駆するマシーンの姿―、もうあんな時代は戻ってこないのかもしれないが、幸いにしてプラモデルの世界ではあの頃にフラッシュバックすることも出来る。少年たちだけでなく、お父さんにとっても四駆が浪漫だった時代は確実にあったのだ。
【その他のコンテンツ】・もう一度ダイキャスト![パート1] ズシリと重くて、気軽に手に乗せて楽しめるミニカーの原点・model cars TOPICS 〔Majorette〕・2022年最新ミニカーレビュー・ショップ探訪(ミニカーショップ ケンボックス)・注目のプラモデル・今月の1台 ハセガワ 日産 パルサー GTI-R・もう一度ダイキャスト![パート2] ズシリと重くて、気軽に手に乗せて楽しめるミニカーの原点・もういっちょ加藤のオレの話も聞いてくれ!・丸餅博士の古典ミニカー天国・TLV情報省
など