水平線から太陽が顔を出し、おはようの合図。サーファーたちは、暑い季節ほど日中は海風が吹き込みやすいことを知っているし、潮の満ち引きに合わせて動いたりもするから、夜が明けきらぬうちに海へ到着している日も珍しくない。グラッシーなフェイスをきらきらと照らす朝陽、人生の宝だよね。僕たちはそんな自然にまつわるアレコレを、机の上じゃなく、リアルな体験として学んできた。海に通う日々がこれほど人生を彩ってくれるのだから、24時間自然とともに過ごせたら、どれだけ進化できるだろう? あぁ、僕たちは便利を求めて進化してきたんだっけ。だとすると、自然にかえることを進化と言ったら、変かな。でも、道なき道を行き、冒険を繰り返しながら世界中の波を発見してきた大先輩たちと、いまを生きる僕たち、どちらが生きる力があるかと言われたら、たぶん僕らは敵わない。世はキャンプブーム。みんなきっと自然を求めているのだろう。サーファーの間ではかねてからサーフキャンプなんて言葉があるくらい、それは親しみのある関係だ。いい機会なので、じっくり考えてみよう。“サーファーにとってのキャンプとは?”について。波に乗り、緑に包まれ、焚き火で暖を取りながら星を眺める。いつ何をするかは太陽と相談だ。その営みが進化かどうかはわからない。でも、そんな僕たちの姿に気づいたら、地球はきっと、喜んでくれるんじゃないかな。
■CAMP for Surfers 特集コンテンツ
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