ながく疑問を抱いてきました。ツインフィンはもはや時代に取り残されたデザインなのだろうか? と。1980年代以降、コンペティションの世界はトライフィン全盛の時代が長く続き、万能なクアッドもその存在感を増すばかり。ともに優れたフィンシステムであることに疑いはなく、サーフィンの限界をバーティカル(垂直)からエアリアル(空中)へと引き上げる原動力となってきました。いま本気でツインフィンで「勝とう」と思うサーファーはいないでしょう。……そう、それこそが答え。時がたち、ツインフィンは“勝つためのデザイン"ではなくなっていました。ツインキールのフィッシュが輝きを取り戻した理由も、ボブ・シモンズが1949年に生んだデザインを現代流に解釈し、ミニシモンズが登場した理由も、勝つためではなく、進化の過程で置き去りにされつつあった愛すべきフィーリングが、そこに詰まっていたから。Blue.64号は、そんなツイン&デュアルフィンが歩んできた歴史と魅力を徹底検証。1960年代から'70年代、'80年代へと至る流れ、フィッシュの誕生、シモンズとの関連性、そして現代へ……。 長く眠りについていたツイン&デュアルフィンには、秘められたポテンシャルがまだまだ残されています。それはサーフィンの自由を体感するための2本の羽。じゃじゃ馬か、未完の大器か。すべてのフリーサーファーに捧げる完全保存版です。=CONTENTS= ■2FINS ツイン&デュアル 進化する自由の羽■成長のロードマップ ハワイ / カリフォルニア / 日本 / ベトナム / グアドループ■春のウエットスーツ・コレクション! ■サーフサイド・タイムス 食、泊、作、癒、巡……暮らしを彩るサーフなヒント■新作続々! 注目ブランドAtoZ ■ローレン・マロイのゆたかな生き方■PES from RIPSLYME フィンレスに挑戦! ■新作続々! Blue. Shop etc..【特別付録】 TCSS×Blue.コラボ・クッションカバー