Because We are Surfers僕なりのアクション
海岸浸食、海洋汚染、進む子どもの海離れ……。海で過ごし、サーフィンをしていると、ふと「なんだかおかしいな」と思うことがある。自然や社会のSOSを身近に感じている私たちサーファーは、海から豊かさと同時に学びを享受している。だからこそ、そこで得た気づきを日々の生活・仕事に持ち帰ることで、さまざまなアクションにつながることがある。たとえば、全国各地で行われているビーチクリーンなど、その最たる例。最初は小さな、小さな火種から生まれたものだ。何かにチャレンジすること。それは簡単なことではないし、強い信念や勇気がいる。でも、いま荒波をくぐり抜け、あたらしい当たり前を生み出すために奮起するサーファーたちがたくさんいる。あらたな価値をもたらすプロダクト、アートやクラフト、農、食、旅など、アプローチの仕方は違えど、「海へ恩返しをしたい」「より良い世の中にしたい」という気持ちは皆同じだ。今回の特集では、気づけば広がりを見せていたアクションの好例を紹介するけれど、自分なりに海を愛し、小さなゴミを拾ったり、手を差し伸べてくれる仲間や家族に心から「ありがとう」を伝えることだって、立派なアクション。自分らしくあればいいし、その大小も関係ない。大切なのは、うねりが伝播するように、未来のためにわずかながらでも献身したいと望む、その意志が伝わることだと思う。一歩を踏み出そうとするみんなの背中を押す、サーファーたちのストーリー。明るい未来に向けて、3、2、1、アクション!
そして巻頭グラビアには、モーガン・マーセンが登場。インスタグラムのフォロワー数が30万人に迫るフォトグラファー/フィルムメーカーによるサーフフォトを紹介します。