1959年に登場し、総勢356両が製作され、一時代の京急の主力として長きに亘り活躍した初代1000形。この本では登場年代によるディテールの違いから、その後の冷房化や更新改造によって、さまざまに枝分かれした形態をつぶさに追う、模型工作資料に特化した内容です。 京急初代1000形は19年の長きに製造を続けたため、度重なる設計変更が行なわれたほか、初期にはメーカーにより台車や主電動機に違いもあり、その分類は多岐に渡ります。本書では5つの製造時期で分け、それぞれをPhase(フェーズ)I ~Ⅴと分類、さらにその中での小さな違いをPhaseⅢa、PhaseⅢb、などに分け、それぞれの製造時期や、搭載機器について解説するほか、時代ごとの床下機器配置、屋上機器の配置などの写真もふんだんに取り入れます。このほか、引退後他社に譲渡、リースされた車両にも触れ、様々な塗色となり活躍する姿を紹介しています。
―記事内容―COLOR GRAPH1000形の「最終形態」2000年代の姿を観察するまえがき800(I)形→1000形 PhaseⅠ(4両1000形 PhaseⅡ(48両)1000形 PhaseⅢ(60両)1000形 PhaseⅣ(108両)1000形 PhaseⅡ~Ⅳ冷房改造車(212両)1000形 PhaseⅤ(136両)1000形 PhaseⅤ更新後(136両)引退を迎えた1000形1000形の屋根の色その後の1000形1000形の運行の変遷1000形編成の推移サハ770形併結編成幌を使用した貫通編成