京王帝都のグリーン車とはかつて京王電鉄に在籍した緑色塗装を纏った旧型車輌の総称で、形式的には京王線で2010系まで、井の頭線で1000系までの車輌を差します。グリーン車という名称の由来は、車体にグリーン系塗装が施されていたことが理由で、そもそも、この塗装となったのは戦時統制によって、東急を主体に、京急、小田急、京王など大手私鉄が合併していた大東急と言われる時代に端を発するといわれている。本書では京王帝都近代化の中で、大東急時代の車輌政策の影響を受けながらも独自の進化と、現在の京王電鉄につながる、一つの流れを作ってきたグリーン車たちの変遷を大東急時代から1980年代中頃の引退までを、旧型電車のオーソリティ宮下洋一氏によって解説していくほか、模型ファンに向けた実車ディテールもふんだん取りいれた内容となっております。
掲載形式■京王線中型車2600系/2700系/2000系/2010系/サハ2500、サハ2550形/車体更車グループ/2700系編入車■井の頭線の電車クハ1200形/サハ1200形/クハ1250形/サハ1250形/サハ1300形/デハ1400形/サハ1560形/デハ1700形/デハ1710形/デハ1750形/デハ1760形/デハ1800形/デハ1900形/1000系