1927(昭和2)年12月、わずか10両でスタートを切った東京地下鉄道は、以後、東京高速鉄道との合併、帝都高速度交通営団を経て、今や東京地下鉄株式会社(東京メトロ)として9路線195.1㎞の路線網に2,728両(平成27年度末時点)を擁するまでに発展している。しかも、来年90周年を迎えるその歴史は、首都・東京の輸送を担う、わが国を代表する先見性に溢れた車両技術の歴史でもあった。本書は東京地下鉄株式会社(東京メトロ)自らがその歴史を振り返るとともに、これまで市井に出ることのなかった各形式の公式パンフレットを復刻収録した待望の一冊。■主な内容1 初の地下鉄開業(1000形) 1927(昭和2)年~ 地下鉄車両の幕開け 東京地下鉄道・銀座線1000形車両2 丸ノ内線の開業 1954(昭和29)年~ 営団初の本格的車両システム設計 丸ノ内線300形車両3 日比谷線の開業 1961(昭和36)年~ 相互直通運転はじまる 日比谷線3000系車両4 東西線の開業(20m車の登場) 1964(昭和39)年~ 大量輸送の本格化 東西線5000系車両5 チョッパ車の開発とその系譜 1968(昭和43)年~ 省エネの先駆としてチョッパ車登場 千代田線6000系車両 進化したAVFサイリスタチョッパ車 有楽町線用7000系車両 営団初のワンハンドルマスコン 半蔵門線8000系車両6 0系列の登場と展開 1983(昭和58)年~ 近代化の先駆として0系車両誕生 銀座線01系車両 旧型の面影残したデザイン 丸ノ内線02系車両 急激な輸送量増加に対応 日比谷線03系車両 輸送力増強でラッシュに対応 東西線05系車両 ワンマン運転車両の登場 南北線9000系車両 人や環境に配慮した車両設計を 千代田線06系・有楽町線07系 信頼性向上と車両の標準化 半蔵門線08系車両7 10000系列への移行 2006(平成18)年~ 東京地下鉄株式会社初の新形式車両 10000系 新型ワイドドア車両 15000系 千代田線の新主力車両 16000系8 1000系の誕生とブルーリボン賞 2011(平成23)年~ 操舵台車を採用 1000系東京地下鉄 車両年表形式別車両推移