今号では、国鉄分割民営化の前後、1980年代以降に各地で登場した「ジョイフルトレイン」を特集します。国鉄では、ジョイフルトレインの登場前にも団体列車などに用いられる和式車輌(お座敷車輌)がスハ88 1(1960年登場)を嚆矢に存在していましたが、登場時は欧風客車と呼ばれた“サロンエクスプレス東京”(1983年登場)を代表格とするジョイフルトレインは、斬新なカラーリングとデザインとが特徴であり、当時の社会情勢と相まって一世を風靡しました。また趣味的には、専用機が多数登場したことも注目されます。 そのジョイフルトレインについて、本号より連載形式で解説していきます。初回では、ジョイフルトレイン登場までの前史やその定義などの総論編を収録しています。
■一般記事●巻頭記事では、「豊田車両センター189系」と題したグラフ記事を掲載しています。今年1月にM50編成が引退したのは記憶に新しいところですが、残り2編成となった豊田配置の189系の活躍ぶりをグラフィカルな写真でお伝えします。●第二特集は「形式に『51』を含む車輌の現況」です。今年3月のダイヤ改正でE351系が〈スーパーあずさ〉から引退し、愛知機関区のDD51もDF200-200番代の本格稼働により去就が注目されています。その一方で、昨年よりD51 200が本線運転を復活しました。そのような注目車輌が多い、形式「51」の車輌をまとめます。●「晩年期のEF10番代電機(1)」では、EF10・EF12・EF13・EF15といった旧型電気機関車の昭和50年代の姿を紐解きます。連載初回は、EF10・EF12を取り上げます。
■新車紹介記事など●JR東日本の電気式気動車GV-E400系量産先行車と八高・川越線向けE231系3000番代のレポート記事のほか、相模鉄道運輸車両部車両課による20000系の解説記事、東急電鉄2020系の車輌形式図も掲載しています。