今号では、高崎エリアや津軽鉄道、大井川鐵道などで見られる「旧型客車」について取り上げます。そもそも旧型客車とは、1958年にデビューした20系固定編成客車やそれ以降の12・14・24系、そして一般用として1977年に登場した50系客車のいわゆる「新系列客車」以前に落成し、かつ1927年に竣工した半鋼製車以降に登場した車輌群の総称といえます。これらには現在のような「系列」という概念はありませんでしたが、この旧型客車について改めて整理する不定期連載「旧型客車の基礎知識」の第1回目を掲載。また、国内現役の旧型客車のあらましをまとめるほか、大井川鐵道の旧型客車の全車写真、そして台湾の「旧型客車」の訪問ガイドも収録します。■一般記事●高崎車両センター高崎支所配置のEF64や東日本エリアの新幹線の動向、JR西日本の除雪用車輌の今冬における配備状況について解説します。●海外の話題では、ドイツ・チューリンゲンでこの秋に行われた蒸気機関車を用いた大規模なイベントのレポートや、アメリカ・ネバダ州に残る古典内燃動車“McKeen”について収録します。●資料編として、53-10改正での電車・気動車・客車の動きを解説します。前号に続いて後編として、1978年3月と1979年3月時点での配置表から国鉄気動車の配置状況を紐解きます。●連載「ジョイフルトレインのあゆみ」第10回では、“アルカディア”・“エーデルワイス”・“Kenji”を取り上げます。■新車紹介記事など●東急電鉄大井町線有料座席指定サービス「Q SEAT」や8輌編成化されたN700S、また保存車では国鉄C2形貨車移動機の話題を紹介しています。