今号では、昭和53(1978)年10月2日に実施された国鉄の全国白紙ダイヤ改正、通称53-10改正を特集します。このダイヤ改正では、急行列車の格上げを推進して特急が増発されると同時に、485系電車をはじめとする特急列車の編成組成が見直されたほか、紀勢本線和歌山~新宮間が電化されて特急〈くろしお〉がキハ80系から381系電車に置き換えられました。また、貨物列車を整理・縮小していく方針に舵が切られたのもこの改正からといえます。今から約40年前のダイヤ改正を、「平成」最後の年に改めて振り返ります。
【一般記事】去る8月25日の東京総合車両センターの一般公開でEF58 61が展示されたことは記憶に新しいところですが、JR化後に活躍したEF58の5輌について、61号機を中心にそのあゆみを振り返ります。海外の話題では、UNION PACIFIC(ユニオン・パシフィック)の短期集中連載の第2回目を掲載。使用されている電気式ディーゼル機関車を中心に解説します。もうひとつの海外の話題として、スイスの鉄道を取り上げます。絶景を行くスイスの鉄道について、車輌や運行スキームなどの視点から最新レポートを収録します。
【新車紹介記事など】JR西日本和歌山線・桜井線向けの227系1000番代とゆりかもめ7500系を紹介しています。