ポルシェ911、その名は今もクルマ隙を刺激してやまない。1964年に初代モデルが発表されてからすでに50年以上、すなわち半世紀が経過している訳だが、現在でも7代目モデル(911)がその名跡を継いでいるばかりか、基本的なコンセプトやルックスまでも継承し続けているのは、自動車界におけるひとつの脅威と言っても過言ではないだろう。そればかりか、かつてのRUFやゲンバラのようなチューナーとして、近年ではシンガーやRWB(ラウヴェルト)のようなスペシャリストが現れ、あるいはマグナス・ウォーカーといった桁外れのコレクターが注目を浴びるなど、911をめぐる話題は尽きることがない。そんな911系ポルシェがカーモデラーにとっても恰好の題材であることは、皆さんも先刻ご承知の通りだ。弊誌では245号(2016年10月号)にてポルシェ特集をお送りしたが、今回はその続編をお届けしよう。この記事を傍らに、ポルシェの模型制作に勤しんで頂ければ幸いだ。