モータースポーツ、特に速く走るのが重要な競技において、空力的にデザインされたボディは重要な武器である。そのため、最初からそうした目的のために造られていない車種―たとえばセダンなど―のレーシングカーは、各種エアロパーツで無理やりに武装することになるのだが、却ってそれが格好良いというのも事実である。実は、サスペンションやドライバー(の頭部)をむき出しにしたフォーミュラカーも、セダンなどとはまた違った意味で最初から大きなハンデを負っているのだが、これについてはまた別の機会にしよう。それはともかく、そうした箱車レースでも大人気を博したシリーズが、かつてあった。1985年から'98年まで開催された、全日本ツーリングカー選手権がそれである。同じ名称でも、グループA規定で戦われたJTC('85-'93年)、欧州に倣ってクラスⅡ規定へと移行したJTCC('94-'98年)のふたつに分かれるのだが、今回はこの2カテゴリーに同時にスポットを当てて、模型で振り返ってみたい。
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