名作『タクシー・ドライバー』の制作を振り返って、マーティン・スコセッシ監督はこんなことを語っている。「撮影の際の機動性を考慮して、タクシーには小型の車両を使うつもりだった。あのチェッカーというクルマは、なんとなくハッピーな感じがしてしまうしね。しかし、車内の撮影には大きなクルマの方が便利なので、結局チェッカーを使った」。ハッピーな感じとは、やはり'50年代生まれのクルマが持つ、どことなく暢気なイメージのことであろう。とは言え、結果的には主人公トラヴィスの人間性にチェッカーがうまくハマッていた。“ウーマン・リブ”を知らず、黒人への差別意識も強い保守的なトラヴィスには、'50年代の姿のまま生き続ける化石のようなチェッカーがピッタリ来るのだ。ことほどさように、映画の中でのクルマは、演技をする存在なのである。今回は、そんな演技巧者なクルマたちを模型で楽しんでみたい。
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