1920年、広島市に設立されたこの会社の前身は、東洋コルク工業株式会社といった。その名の通りコルクの製造を生業としたこの会社が、自動車(三輪トラック)の生産を始めたのは'31年のこと。'27年には東洋工業と改称、'84年にマツダへと社名を改めたわけだが、この名が創業者に由来するのは当然として、綴りがMATSUDAではなくMAZDAであるのには理由がある。それはゾロアスター教の最高神「アフラ・マズダー」にちなんで、自動車産業における光明となるように、との願いを込めたものだ。しかり、マツダはわが国の自動車産業における光明であり続けた。ロータリー・エンジンを量産ユニットとして現実にしたのも、スポーツカー冬の時代にその火を絶やさなかったのも、現在「モノ造り大国・日本」が有名無実化しつつある中で確実なクルマ造りを継承し続けているのも、すべてマツダである。
そんなマツダの歴史を模型で振り返ってみよう。
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