スープラは今から40年と少し前、フェアレディZの対抗馬として生まれた。その本来のネーミングがセリカXX―未知数を意味するアルファベット「X」をふたつ重ねたもの―であったことからも、それは窺い知ることができよう。色々な意味で、このネーミングは象徴的なものであった。Zには、そのルーツとしてオープンスポーツのフェアレディがあり、さらに遡ればDC-3や戦前のダットサン・クーペなどがある。
一方セリカXXには、そうしたルーツはない。まさに「何者とも分からぬ者」―Xだった。XXは国内外ともにスープラを名乗るにつれて、世のスペシャリティカー/GTカーが大抵そうであるように次第とそのスポーツ性を高めていく。コーリン・チャップマンに足周りを躾けられ、JTCやスーパーGTで揉まれて、トヨタのスポーツマインドを象徴する1台にまで登り詰めた。そのスープラの復活は、近年まれな自動車業界の華やかな話題と言える。そんなスープラの足跡を、今回は模型で辿ってみよう。
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