戦後我が国の自動車産業が、その技術的な遅れを取り戻すべく、イギリスやフランス製自動車のノックダウン生産を行ったことはよく知られている。日産はイギリス車オースチンの生産を行い、その技術を反映した乗用車を発売するにあたって、英国への感謝の意味を込めて「セドリック」と命名した。イギリスを代表する児童小説の名作『小公子』の主人公、セドリック・エロルの名にちなんだものである。一方プリンスは、セドリックより一年早くデビューさせた乗用車に、「グロリア」のネーミングを与えた。これは同社が以前より縁の深かった皇太子(当時)のご成婚を祈念して、ラテン語の「栄光」を車名にしたものと言われている。偶然か、あるいはプリンスが意図したものかどうかはわからぬが、グロリアは女性の名前でもある。セドリックとグロリアがやがて夫婦となりひとつの家族を形成したのは、自然の成り行きだったかもしれない。今回は、そんなセドリックとグロリアを改めて特集してみよう。
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