“トールボーイ”から“ロー&ワイド”へ。1980年代のホンダを表現するなら、こんな言葉になるだろう。1981年デビューのシティに始まる背高のっぽなスタイルは、他社も追随するほどに鮮烈なものであったが、’80年代後半には、2代目シティや軽自動車トゥデイ、そしてスペシャリティカーのプレリュードなどが、強烈な車高の低さやワイド感を全面に押し出すようになる。その変わり身を「定見の無さ」と評する向きもあったが、今にして思い返せば、それぞれの方向性においての完成度の高さとして理解されてくるのである。つまり、キープコンセプトではそれ以上の進化・深化が望めないほど、ホンダのクルマ造りは“極め”られていたのではないだろうか。多くの人の印象に、この頃のシビックやアコード、プレリュードが、その黄金時代として記憶されていることからも、それは窺い知れるのである。今回はそんな佳き時代のホンダ車を特集してみた。その他のコンテンツ・2016-2017 最新ミニカーレビュー・注目のプラモデル「今月の一台」SPECIAL BEEMAX 240RS・横浜 ホビーフォーラム 2016 詳報ほか