特集:シルビア一族回顧録
オープン・スポーツの名車ダットサン・フェアレディ1600のシャシーに、美しいクーペ・ボディを載せて1965年にデビューしたのが、日産シルビアである。「シルビア」とは、ギリシャ神話に登場する乙女の名前「シルヴィア」---狩猟と貞節の女神ディアナに仕えるニンフ(精霊)---に由来する。フェアレディ(美しい淑女)という抽象的なネーミングから一歩進んで具体的な女性の名を得た訳だが、その生涯は波乱と苦悩に満ちたものであった。7年のブランクを経ての復活、モデルチェンジごとの美醜の入れ替わり、晩年はドリフトマシーンの代名詞となって、そしてついに、車種ごと消滅という最期を迎えたのである。しかしかつて、シルビア家の一族は繁栄を極めた。ガゼールや180ZX、そしてシルエイティやワンビアといった姉妹やその子孫を、模型で振り返ってみよう。その他のコンテンツ・今、もう一度アンチモニー・今月の1台「ビーマックス/アオシマ1/24 TA64 セリカ」・ハセガワのNッコロで遊ぶ(前編)・アメリカン・モデル・カーズ 番外編ほか