かつて隆盛を誇っていた本格的なクロカン四駆。屈強なラダーフレームの上に、オフロードを前提とした武骨なボディが載せられたそのクルマは、使い込めば使い込むほどに味が出る、独特な魅力を内包していた。近年、市場を席巻している4輪駆動車の多くは、モノコックボディが採用され。オフと言うよりは、オンロードの性能が重要視されている。カッコだけはスゴいけど、オフロード性能はイマイチ。そんな曖昧なパッケージが、世界中で持てはやされているのである。しかし。もうそろそろそんなトレンドにも終止符が打たれる時が来るかもしれない。フォードのラインナップにブロンコが返り咲いた今、類稀なるタフさと圧倒的な走破性を備えたクロカンに、再び世の中が魅了されてしまいそうな予感がするのである。
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