画期的なアイデアから生み出されたそれは、シンプルで軽量。しかし、極限まで贅肉をそぎ落ちしたそれは、耐久性などは二の次。要は、どこかが壊れる直前に誰よりも先にゴールしてしまえばいいのだ……。かつてロータスのレーシングカーには、スピードの魔力に取り付かれた男達のそんな刹那的な儚さと、突き詰めた狂気すら感じられた。しかし、趣味的な視点から誤解を恐れずに言えば“危険なものはカッコいい”のだ。いささか野蛮で乗り手を突き放す様なクルマ造りからスタートし今なお他に類を見ない、独自の世界観を構築し続けるロータス。そこで今回は、そんな唯一無二のキャラクターを持つロータスと共に暮らす人々を各地に訪ねた。登場するのは、いずれも“どこか危険な香りのする、カッコいい輩たち”すなわち“ロータス的な人生”を歩んでいる人々である。
[特集内コンテンツ]・京都に棲むヨーロッパとシミズさんの半世紀・迷う前にまずは知るべし・ピタリとはまる最後のピースはロータス・エランだった・サーキットに棲むロータス1960 Lotus 18 FJ & Shigeru KATAGIRI1964 Lotus 23B & Takashi UMEDA2002 Lotus Esprit V8 & Takashi KATOLotus 59 F3/Transporter & Mitsuo SHIMIZU・エリーゼ再考 変わらないことの価値
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など