それぞれの国にはその気候や風土、国民性に根ざした大衆車があり、高級車があり、そしてスポーツカーやレーシングカーが、それぞれのナショナル・カラーを纏ってサーキットを疾駆していた。ひと昔前までの自動車界には、そんんあ誰にでもわかる素朴な昔話のような "スタンダード" があったように思う。ひるがえって現代。ほとんどのクルマは "走る、曲がる、止まる"といった基本的な礼儀作法は、"安全・快適" と共に、ほぼ完全にマスターした、その後は、コネクティビティやら運転の自動化など、我々のようなクルマ趣味界の "オールドスクール" にはまったく興味の湧かない "革命" に邁進している。そんな時代に素朴な昔話を語るのは、風車を龍と見間違え突進する時代遅れのドン・キホーテなのだろうか。いや、決してそんなことはない。全盛期からクルマ好きを続けて来た我々が、モーガンとセブン、この2018年に残された自動車界、奇跡の2台を "最後に乗るべきクルマとして選ぶ" 、このことに逡巡するのは、まさに趣味の正義なのである。
【特集内コンテンツ】・最後に乗るべき新車クラシック・沢村慎太郎が考えるモーガン&セブンの存在意義・新車で手に入る偉大な20世紀の記憶・旅するセブン・闘うモーガン・スペシャルショップガイド・"見える"先までレポート・纏う喜び、見られる快感
【その他のコンテンツ】・FERRARI 365GTB/4 DAYTONA & LAMBORGHINI MIURA S 胸躍る "饗宴"・ランボルギーニ・スーパートロフェオ・ランボルギーニ大阪・神戸ツーリング・100ドロの桃源郷は英国サルーンにあり・新連載:国産旧車再発見~マツダ・コスモスポーツ
・ボクらのヤングタイマー列伝~フィアット・ブラーボ/ブラーバ・ジュリア・スパイダーで阿蘇路を味わう・鉄スクーターと356のある生活・愛しの "グラン・ルノー"・マクシミリアン・ミッソーニ&ボルボXC40・交通事故ゼロを目指すドライビング・スクール
など