世の中に蔓延する“これぞ正しいライフスタイル”の押し売りは、ごちそうさま。自分の生きていく速度がちょうど良い塩梅になるように、自分自身でさまざまな事柄に優先順位をつけて、取捨選択して、程よく生きていける人生とは……。そんな事を考える年齢になったとき、そういえばクーペはどうだろうと、ふと考える。実用だけで考えたら、クーペの優位は危うく、儚い。しかし、だからこそわれわれクルマ好きは、クーペに魅かれるのではなかろうか。和室の床の間をつぶして、そこをモノ入れにする行為を“効率的で合理的”とは思わない。望むモノは何でも手に入る、手に入れられることを“贅沢”とは言わない、クーペに乗れば、そんなことがもっとはっきりと見えてくる様な気がするのだ。
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