“クルマ趣味”とか“ヒストリックカー”という言葉を各方面で見かける様になり、意識するようになったのは、恐らく1980年前後だったと記憶している。それまではクルマ好きは別に趣味人ではなく、あくまでもタダのクルマ好きであり、また、多くのヒストリックカーは単なる中古車だった。それでも、その頃からクルマが好きだった我々は、雑誌などで目星をつけた自分のお気に入りの1台を見つけ、苦労して手に入れ、そいつと暮らして来たのだ。今回の巻頭では、そんな時代の空気を今に伝え、旧いクルマと生きる人々をご紹介してみたい。登場するいずれのオーナーにも言えることは、ごく自然体でクルマと付き合っているということ。気に入ったクルマと長い時間を過ごして来た彼らの回りは、ゆったりとした空気に満たされている。それこそが、決してお金では買うことの出来ない“旧いクルマと生きる”という“ヒストリックカー趣味”の醍醐味なのではなかろうか。
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