直流旧型電気機関車編の下巻となる本巻は、上越線の補機EF16からスタートし、国鉄唯一のH級機関車EH10、阪和線で最後の活躍を続けていたEF52、ファンに絶大な人気を得ていたEF56・57と、多くのファンにとって忘れえぬ形式が続々と登場します。その中でも中心になるのは何と言ってもEF58です。
EF58については全196ページ中52ページを割き、デッキ付きでの誕生から製造年次によるバリエーションまでを詳細に解説しています。また、これとは別に、EF58として完成目前まで仕上げられながら、貨物機として生涯を全うしたEF18についても収録しておりますので、EF58一族を通観できる内容となっております。
そして旧型直流電機のラストを飾るEF59については、その種車である戦前の省型電機の代表作EF53の時代から説き起こし、高崎線などでの活躍の模様を収録。もちろんセノハチで補機として活躍する姿も数多く収録しています。今なお綺羅星のごとく輝き続ける黄金期の国鉄電気機関車たちの姿をお楽しみください。