『帰ってきたウルトラマン』放送開始から約47年。作品について時代とともに多くのことが語られてきた。だが、情報化社会におけるネットの繁栄により、そこには事実を物語る人々の弁だけではなく、私的考察や妄想によるものまでもが存在するようになった。
しかし、そういった時代の流れの中で、撮影当時から変わらないものがある。それは番組制作中に撮影された数多くのスチールである。幾重にも並べられた言葉も、たった一枚の写真の持つ無言の説得力の前には希薄となる。
本書では、これまで世に出ることのなかったものをはじめ、放送当時に撮影された様々なスチールを一挙掲載。本物のファンや研究者たちが本当に見たかったであろう貴重な資料を、円谷プロダクションの協力の下に構成。また、特別付録として、撮影に使用されるプロップ類に貼り付けるためのMATマークのシートを原寸大で復刻。出来得る限り、撮影現場のスタッフになった気分が味わえる内容としている。今ここに『帰ってきたウルトラマン』ファン待望の第一級の資料本が誕生する。
【特別付録】撮影小道具用MATマーク